2015年11月25日水曜日

「中村元~慈しみの心」

 新聞で見られた方も多いことかと存じますが、11月1日より山陰中央新報にて「中村元~慈しみの心」(新聞1面)が絶賛連載中でございます。
 「中村元~慈しみの心」では、中村元博士がわかりやすく日本語に訳された、仏教の開祖・ブッダの残した言葉などを毎日、解説付きで掲載しております。
 今回は、記念すべき第一回掲載のことばを紹介したいと思います。

慈しみ

一切の生きとし生けるものは、幸福であれ、安穏であれ、安楽であれ。

一切の生きとし生けるものは、幸せであれ。

何びとも他人を欺いてはならない。

たといどこにあっても他人を軽んじてはならない。

互いに他人に苦痛を与えることを望んではならない。

この慈しみの心づかいを、しっかりとたもて。

「ブッダのことば」中村元訳

 この「慈しみ」のことばは、中村元記念館のある松江市八束町の大塚山に建てられた慈しみの碑(中村元記念碑)にも刻まれています。そして、東方学院の学院歌にもなっています。
 解読が困難で、分かりにくい仏教用語を、博士は大勢の人びとにわかるように訳し、広く伝えられたのでした。
 慈しみに満ちた「ブッダのことば」を、公益財団法人「中村元東方研究所」の理事長で、記念館の館長でもある前田專學博士と、常務理事で駒澤大名誉教授の奈良康明博士が執筆し、中村元記念館の協力のもとで掲載しております。
 日々の生活の中で、仕事であったり、勉学であったり、それぞれが異なった毎日を送っています。そんな時に、はっと気づかされるようなことばがこれからたくさん掲載される予定です。
 一日の始まりを、「ブッダのことば」とともに迎えられてみてはいかがでしょうか。

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